【書評】仕事はたのしいかね?を読んだ感想。働くことについて考えさせられる名著。

ビジネス

仕事にやりがいを持てている人はどの程度いるだろうか。

かくいう僕は全くやりがいを持てていない。

大学を卒業し、当たり前のように就職活動を行って、夢ややりがいなんかよりも給料や福利厚生のいいところを探した。親は大いに喜んでくれたし、同じ大学の同級生に比べるといささか給与や手当は手厚い会社といってよいと思う。

そんな会社に勤め早4年がたった。つまらなく平坦な仕事、仕事と責任の押し付け合い、問題が起きれば休日・夜間関係なく出勤しなくてはいけない。そんな仕事場に向かうために片道40分の通勤ラッシュを毎日こなしている毎日。仕事がめちゃくちゃ忙しいわけではない、ブラック企業でもない。

唯一自慢できることとしては「給料が少しばかりいいこと」くらい。


「仕事は楽しいかい?」に登場する主人公もそんな状態だった。
主人公の境遇が僕自身と重なって物語の中に自然と入り込んでいった。

吹雪で欠航し、空港で一晩過ごさざるを得なくなってしまったところから始まる。「始まりは最悪だった。」と表現されて。

主人公が出会うのは一人の老人だった。
しかし、ただの老人ではなく名だたる大企業のお偉いさん方が相談相手とする、超有名な人であった。

その老人・マックスと青年の会話から、仕事への向き合い方や仕事の楽しみ、アイディアの出し方などのヒントをもらえることだろう。

感想・気づき

ただの自己啓発本ではなく、物語調になっているためすいすい読み進めることができた。単純に二人の会話を楽しんでいるだけで、様々な気づきを得ることができる。

コカ・コーラやマクドナルドなどの超有名な企業がどのようにして成功したのか、なぜ成功したのか、話の中で紹介してくれていて、なかなか面白かったりする。僕も日本の大手企業がどのようにして成功していったのか調べてみたくなった。


様々な自己啓発本に書かれているような陳腐で使い古されたような内容ではなかった。高い目標を立てようとか自分のためになるような経験を積もうとか、そういうことが書かれているわけではなかった。

むしろ逆といっていい。上にも書いたが、今や有名になっている企業がなぜ成功したのかをもとに、成功するために本当に必要な事が書かれていた。


成功した人たちは、みんな事前に崇高な目標を立てていたわけではない。目の前の問題を解決するために必要な事は何かを考え、様々な方法を試していたこと。

努力すればなんでもかなうものではなく、運も必要だということ。その運は待っていれば訪れるものではなく、いろいろなことを試していくうちにおのずと現れるものであること。それは、僕たちの目の前にもすでに訪れていること。

試すことは失敗ではないということ。トーマスエジソンは電球を作るまでに1万回も失敗をしたと言われているけれど、上手くいく方法を見つけるためにたくさんのことを試していただけである。

僕は失敗することが怖い。この文章を書いているときでさえ、「この内容で本当に問題ないだろうか?」「誤字や脱字はないだろうか」「変な事や間違ったことを書くのは恥ずかしい」とか考えながら書いている。でも失敗ではなく、人が読んで面白いと感じる文章を色々と試しているのだと考えれば少しは気が楽になったように感じる。

また、この本の中ではこんなことも書かれていた。
「ほとんどの人々は成功した方法に倣っている。でも、成功した方法を倣っているだけでは、周りとの競争に巻き込まれ、価格を下げたり、価値を高めたりしなくてはならない。本当に必要なのは変わっていくこと、何か新しいことを見つけることだ。」と。

僕自身、ブログを始めたのはブログで成功した人を見てのことだったし、どうやったら同じように成功するのだろうか。と、そればかり考えていた。
でも、そんなことを考えてブログを書いていても面白くなかった。面白くないからやりたくもないし、記事を書く頻度も自然と減っていった。どうしたらモチベーション高く続けられるのだろうかと考えていたけれど、まさにそのヒントがこの本に書かれていたと思う。


この本の中でいたるところで出てきたキーワード。
「大切なのは、毎日変わり続けること」

この言葉の意味が分かったとき、世界が開けるのかもしれない。



「仕事は楽しいかね?」はシリーズ化されていて、他に「仕事は楽しいかね?2」と「仕事は楽しいかね?最終講演」があります。

今は「仕事は楽しいかね2」を途中まで読んでいますが、こちらも面白いです。こっちは最高の上司・部下になる方法が書かれています。
仕事をやめようと考えているから、上司も部下も関係ないね。と思っている人も読んでみてください。上司だから部下だからではなく、生活においても十分役に立つ考え方だと思いますよ。
子供の育てにもつながっていくものだと思います。

途中まで読んだ中でとてもいい気づきになったことを一つ上げるとするなら、「規則やルールを決めるのではなく、基準を与えることが大切である」ですね。
これももちろん成功例があるのですが、とある軍隊の指揮官に配属された方が担当の部隊に砲撃の準備をさせたところ、本来9分で終わるはずの30分以上かかっても準備が終わらなかったそうです。そこで、8分で準備が終わるように部下に考えさせたところ、数日後には8分もかからずに準備が終わったそうです。
この話を聞いて何を考えるかはそれぞれだと思います。僕の場合は、社会人4年目で後輩を抱える立場になっていますから、一つのヒントを得たような気持になりました。すべて手取り足取り教えるのではなく、基準を決めておいてそれを達成するためにどうしたらいいかは後輩に考えさせれば良いということです。
また、僕は問題を抱えたときに上司に相談し、解決策を考えてもらってばかりでしたが、こちらから提案していこうとも思えました。

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